Intel A770のMHWsベンチスコアは厳しい話

impressで存在を知る検証環境ハードソフトウェアバージョンDLから起動までIntel A770のベンチマーク結果フレーム生成なしフレーム生成なし+XeSSフレーム生成(AMD FSR)ありおわりに
impressで存在を知る
自分が最初に見たのはPC Watchであるが、5日の16時時点で同じ系列のAKIBA PC Hotline!と窓の杜も似たようなニュースを報じている。
その日の大きい用事は全部済んでいたし、現状Intel最強dGPUたるA770のスコアが気になったので早速回してみることにした。
詳細は以下公式ページを参照されたし
検証環境
ハード
CPU | Intel Core i7-12700K (PL1=PL2=77W) |
---|---|
GPU | Intel Arc A770 Limited Edition (190Wデフォルト設定) |
RAM | 32GB(DDR5-5600 16GB*2) |
ROM | SSD(WD SN770 1TB) |
ソフトウェアバージョン
OS | Windows 11 Pro 24H2 |
---|---|
Intel Graphics Software | 25.2.1055.2 |
Arcドライバ | 32.0.101.6557 |
MHWsベンチソフト | 1.000.00.00 |
DLから起動まで
ダウンロードはSteamから行うことができる。

初回起動時に「ゲームファイルの最適化」というものが行われる。自分のマシンでは15分程度の時間を要した。

ゲームファイルの最適化が完了すると言語の選択、フレーム生成機能のONOFFなど聞かれる。
このときGPU使用率が跳ね上がったので、非力なマシンではこの画面へ到達するときに落ちたりするかもしれない。


初回の設定が終わるとタイトル画面を拝むことができる。

あとは「Press Any Button」に従い何か押して、「benchmark」を選べばスタートする。
6分10秒くらいでベンチが1周し、スコアが表示されて終了となる。
ちなみにベンチ実行中はEscキーでタイトルに画面に戻れる。

設定を変えたい人は「Press Any Button」からの「Settings」でいける。

Intel A770のベンチマーク結果
※スコアはすべて一発どりなので過度な信頼は禁物ということで
フレーム生成なし
SCORE | 平均FPS | コメント | |
---|---|---|---|
ウルトラ | 7693 | 22.69 | 設定変更を推奨します |
高 | 8112 | 23.87 | 設定変更を推奨します |
中 | 10792 | 31.83 | 問題なくプレイできます |
低 | 12128 | 35.73 | 問題なくプレイできます |
最低 | 12311 | 36.34 | 問題なくプレイできます |
- まあ無理。「最低」設定でも平均こそ36FPSであるものの、インゲーム中ほとんどのシーンで30FPS割っている。30FPSだせるならイケるという人すら満足できないパフォーマンスとなった
- 平均FPSが30を上回ると「問題なくプレイできます」の判定になる?と思われる
- が、モンハンみたいなゲームで平均30FPSは明らかに体験に影響を及ぼすと思う。これは「健康で文化的な最低限度の生活」くらいのニュアンスだと解釈している
フレーム生成なし+XeSS
SCORE | 平均FPS | コメント | |
---|---|---|---|
ウルトラ | 9072 | 26.67 | 設定変更を推奨します |
高 | 9644 | 28.35 | 設定変更を推奨します |
中 | 10552 | 31.09 | 問題なくプレイできます |
低 | 11294 | 33.28 | 問題なくプレイできます |
最低 | 11333 | 33.36 | 問題なくプレイできます |
- XeSSを有効化するとウルトラ・高設定でスコア、FPS共に一定の改善が認められる。逆に中~最低設定だとほぼ効果がない
フレーム生成(AMD FSR)あり
SCORE | 平均FPS | コメント | |
---|---|---|---|
ウルトラ | 未計測 | - | - |
高 | 未計測 | - | - |
中 | 9213 | 54.03 | 設定変更を推奨します |
低 | 未計測 | - | - |
最低 | 10328 | 60.65 | 問題なくプレイできます |
- 平均FPSはフレーム生成なしと比較して1.7倍くらい向上する。インゲーム中でも最低30FPS以上は粘ってくれる
- 当然画質は落ちる。油絵みたいな世界になる
- 個人的な感想に過ぎないが、元が美麗なグラフィックであれフレーム生成適応下の画質でゲームを遊びたいとは思わない
- フレーム補完ありのときは平均FPSが60を上回ると「問題なくプレイできます」の判定になると思われる
おわりに

高画質設定で60FPSだしたいならフレーム生成前提みたいなとこある。ベンチ後のリザルトでもフレーム生成ONの場合はその旨が明示される。
コストの問題などで前世代のGPUを採用する場合、遊びたいタイトルがフレーム生成前提みたいな要求スペックになってないか確認した方がいいかもしれない。
RTX A2000のDLSS2.0のときも感じたけど、目に見えて画質が低下するのであまりいい思い出がない…とはいえ進歩はしていると思うのでゲーム側がIntel系のフレーム生成設定に対応してかつB770(仮)が発売したらまた試したい。